TradingViewでエリオット波動論を活用しよう

実際にトレード をしている時に、勢いのある銘柄を買ったら値段が下がって、下落していると思って売ったら値段が上がった経験は、ほとんどの初心者トレーダーがしたことがあるはずです。

プロのトレーダーはそれを防ぐために様々な対策をしていますが、対策の一つがエリオット波動。

エリオット波動を活用すれば、今の価格がトレンドの始まりか、それともトレンドの終わりかを冷静に分析できるようになります。つまり、エリオット波動は相場における現在地を把握するためのGPSなのです。

この記事では初心者向けにTradingViewでのエリオット波動の使い方について説明します。

エリオット波動とは?

エリオット波動の背景

エリオット波動論は、トレンドの動きに潜んでいるルールを理論化したものです。

名前からしてエリオット波動論は非常に難しそうですが、実は非常にシンプルな理論です。

エリオット波動の背景にある考え方として、相場はジグザグに動くということです。人によっては、ダウ理論を発展させたものだとピンとくるかもしれません。

トレードをしている人なら当然ご存知だと思いますが、価格って上がったり下がったりしていますよね。

「なにを当たり前のことを」と思うかも知れません。

とはいえ、一見、当たり前として知っていることでも実際にトレードをしているうちに忘れてしまうことが多々あります。(これが多くのトレーダーが勝てない原因)

上昇トレンドが発生していて便乗して買ったら、値段が下がった。

値段が下がったから早いタイミングで損切りしたら、今度は値段が上がった。

トレンドに便乗したはずなのに実際の相場では自分がトレードしている間だけ逆の方向に動いたという経験はありませんか?

思い当たる節がある方は、トレンドの終盤にトレードしてしまったのが要因です。

エリオット波動を活用することで、現在相場がトレンドが始まりor終わりにあるのかを分析することができます。

エリオット波動の仕組み

エリオット波動は、大きく分けてトレンド方向に動く推進波トレンドと反対方向に動く調整波の2つのトレンドで構成されます。

 

エリオット波動の要素①

相場=推進波(トレンド方向)調整波(逆トレンド方向)

つまり、トレンドを推し進める推進波勢いだけで実態に伴っていないためにトレンドと逆の動きをする調整波の2つによって相場は値動きしています。

よく日経新聞で、「調整に入っている」というような文言を見かけますが、相場が調整波に当たると言い換えることができます。

更に細かく分けると推進波5つの波調整波3つの波で構成されることが多いです。

エリオット波動の要素②

推進波推進波①調整波②推進波③調整波④推進波⑤

調整波調整波A推進波B調整波C

推進波調整波に含まれる推進波①調整波②調整波A推進波B・・・と要素②の波は、更に小さな推進波調整波に分けることができます。

エリオット波動を活用するにあたり、推進波調整波を数えることが一番重要な(そして難しい)ポイントになります。

エリオット推進波の3つの基準

中でも推進波

エリオット推進波には3つの基準があります。

推進波の3基準

其の調整波②推進波①の始まりに重ならない。
其の推進波③がメインの波。多くの場合で最も長く、少なくとも一番短い波にはならない。
其の調整波④推進波①と重ならない。

 

TradingViewの5つのエリオット波動描画ツール

TradingViewには5つのエリオット波動描画ツールが備わっています

エリオット波動描画ツールを使うには、左側のツールバーの上から6つめのパターンタブをクリックして使いたいものを選びます。

TradingViewの5つのエリオット波動描画ツール
  • エリオットインパルス波動(12345)
  • エリオットトライアングル波(ABCDE)
  • エリオットトリプルコンボ波動(WXYXZ)
  • エリオット波動修正波(ABC)
  • エリオット波動複合型(WXY)

基本的には、エリオットインパルス波動(12345)エリオット波動 修正波(ABC)を使います。

エリオットインパルス波動(12345)推進波を数える時に使い、エリオット波動 修正波(ABC)調整波を数える時に使います。

他の3つに関しては、より詳しく数えたいときに利用します。

エリオットトライアングル波(ABCDE)推進波①推進波③推進波⑤推進波Bの要素を数えるときに。

一方で、エリオット波動複合型(WXY)調整波②調整波④調整波A調整波Cの要素を数えるときに。

特にエリオットインパルス波動(12345)エリオット波動 修正波(ABC)を引くのに迷った際には小さく数えてみると引きやすいでしょう。

エリオット波動の引き方

STEP.① エリオットインパルス波動(12345)を選択

まず左のツールバーからエリオットインパルス波動(12345)を選択します。

STEP② エリオット推進波の要素を数えていく

下記画像のように相場の安値高値を順番にクリックしていきます。

ここが一番重要です。エリオット推進波の3基準に則って、しっかりと数えましょう。

エリオット推進波の3基準をしっかり守らなければ黄色の枠で囲った場所をクリックして、波を数え間違えることになります

具体的には「其の調整波②推進波①の始まりに重ならない。」に違反することになります。

更に「其の推進波③がメインの波。多くの場合で最も長く、少なくとも一番短い波にはならない。」ことも考慮すると、黄色の枠をクリックするのは原則に反していることが分かります。

STEP③ エリオット波動 修正波(ABC)を選択

推進波を数え終えた次は、調整波を引きます。

エリオット波動 修正波(ABC)を左のツールバーから選択します

STEP④ エリオット調整波を数えていく

最後に調整波をトレンドの流れに合わせて引きます。

これで一つの波が終わり、次の波が始まります。

 

TradingViewでエリオット波動を活用しよう

実際にエリオット波動を使うとエリオット波動の最初と最後がどこまで続くか分からないと思いますが、基本的には問題ありません。

プロのトレーダーはエリオット波動論を活用する時、推進波③で利益をとりに行きます

相場には「頭と尻尾はくれてやれ」という格言があります。

頭と尻尾はくれてやれ

大底(最安値)や天井(最高値)での儲け損ねた利益を必要なコストとすること

大底買いや、天井売りを狙っていると、結局売買タイミングを逃してしまうことが多い。
底や天井をしっかり把握してトレードするのが勝つ秘訣とする格言。

エリオット波動を活用することで相場の頭(天井)と尻尾(底)を把握することができるので、高値掴みや安値掴みの可能性をギリギリまで下げることができます。

エリオット波動は世界中のトレーダーにとっての基本中の基本、サッカーでいうドリブルのようなものです。エリオット波動に基づいて、トレードする投資家が相場の大多数をしめています。

そのため、大抵のチャートではエリオット波動理論どおりに動きます。

実際に12月のビットコインの価格はエリオット波動の推進波⑤、つまり最後の推進波であったことが下記からわかりますよね。だから、12月にビットコインを買うのは高値づかみの可能性が高かったのです。

ただ実際の相場では、エリオット波動で上手く数えることができないことがあります

例えば、相場がもみ合いになり、どのような値動きになるかが不明瞭になることが度々あります。

エリオット波動どおりにいかないときは、世界中の投資家が不安になっているか、熱狂しているかのどちらかで、相場が荒れる可能性が高いです。

エリオット波動が機能しないときは相場が荒れていると割り切り一旦トレードをやめて静観しましょう

さて、皆さんもエリオット波動を実際に活用して、高値掴みや安値掴みから解放されましょう。